任天堂スイッチを所有するだけで生活満足度が向上することが判明
日本大学・江上弘幸氏らの研究チームによると、家庭用ゲーム機の所有が生活満足度の向上につながることが論文にて報告されている。(論文リンク)
今回の研究では、2020年〜2022年の日本全国のオンライン調査データが使用された。ニンテンドースイッチやPlayStation5を購入するための抽選販売に研究の焦点が置かれ、結果としてはゲーム機の抽選に当選したユーザーの心理的苦痛が緩和され、生活満足度が向上する傾向がみられた。特にニンテンドースイッチではより高レベルでの精神的改善がみられることも判明している。
精神的健康の改善はユーザーのプレイ時間に比例することも明らかにされたが、プレイ時間が3時間を過ぎた場合では精神的健康への改善は減少することも言及されている。
また、機械学習による因果推論の結果として、年齢、性別、職業、家族構成などの経済的要因によってビデオゲームのもたらす影響が変化することが明らかになり、若年層では、PS5よりも家族向けのニンテンドースイッチにおいて、家庭内での利用によってもたらされる心理的利点が多かったことが分かっている。
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本研究は新型コロナウイルス流行下の2020年〜2022年においての成果のため、コロナ禍による研究結果への影響も考慮する必要がある。そのため、今後はコロナ禍以降の状況下で再度検証が行われる見通しだ。
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