『リングフィット アドベンチャー』で慢性腰痛症が有意に改善することが研究で報告される
千葉大学の研究グループによると、『リングフィット アドベンチャー』をプレイした慢性腰痛症の患者群において、腰痛や臀部痛の軽減及び痛みに対する自己効力感などの有意な改善がみられることが患者40名を対象とした介入試験により明らかになった。(論文)
研究では、千葉大学医学部附属病院を受診した慢性腰痛症の患者40名を対象に、通常の内服治療に加えて週一回につき40分間、『リングフィット アドベンチャー』をプレイする介入群20名と、内服治療のみを行う対照群20名とに分け、介入時と終了時の腰痛や臀部痛、下肢痺れ、痛みに対する自己効力感(痛みがあっても幸せな生活を実現できるという自信の強さに関する指標)、運動恐怖感(患肢を動かすことへの恐怖心)、痛みの破局的思考(痛みによる恐怖や不安が病的なほど過剰に続く心理状態)の各比較を実施した。
上記の試験結果として、介入群において腰痛や臀部痛、自己効力感で有意な改善がみられたと報告されている。(上図)千葉大学は本研究について、「運動療法としての全身の筋肉関節の柔軟性・可動域・血流改善による除痛効果だけではなく、自ら汗を流してキャラクターを動かし、要所をクリアするといった主体的な達成感を得る事によって、自己効力感が高まり、痛みの軽減につながった可能性が示唆された」としている。
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