任天堂は5月21日、「開発者に訊きました:マリオカート ワールド」を公開。本作『マリオカート ワールド』について、以下のような説明があった

なるほど。ひとつの世界を構成するためにいろんな工夫が詰め込まれているわけですね。一方で新作ソフトとして、新しい遊びも盛り込んでいくことになると思うのですが、それらはどのようにしてつくっていったのでしょうか。

軸丸:「マリオカート」シリーズは代々「ドリフト」を大事にしてきたレースゲームなので、コースもカーブ主体で設計していくのが基本でした。でも今作では「地続きの世界」を走るにあたって、カーブだけでなく直線を走る面白さも意識する必要がありました。

直線を走る面白さ? どのようなものになるのでしょう。

軸丸:例えばA地点からB地点に行く道中でいつものようにカーブをたくさん設置してみたのですが・・・カーブが多いと目的地がわからなくなってしまうんです。

そうなると、A地点からB地点に行くという目的も分かりにくくなってしまう。かといって、ずっとまっすぐな道を運転しているだけだと、面白くない。

じゃあ、やっぱり足りないのは直線に対する遊びだろう、ということでそれが今作の新要素である「レールスライド」「ウォールラン」を考えはじめるきっかけにもなりました。開発チームではそれらを総称してトリックと呼んでいました。