任天堂、スイッチの次世代機について「スムーズな世代交代が課題」
任天堂は5月11日、「2022年3月期 決算説明会 質疑応答」を公式サイト上で公開し、株主からの質問に古川社長が答えるオンライン形式での質疑応答が行われた。以下、一部表現を変更しています。
Switchが発売6年目に入っても豊富なソフトウェアを投入できる理由を教えてほしい。また、今後新しいハードウェアへのスムーズな世代交代に関して考え方を教えてほしい
任天堂・古川:(省略)・・・過去と異なり、ハードウェアの発売から 5 年が経過した中でも、発売予定のタイトルが豊富に 揃っています。その背景として、Nintendo Switch 自体の立ち上げが順調だったことがあり、それ によって開発のリソースを一つのプラットフォームに集中できているということが一番大きな理 由として挙げられます。
一方で、将来、新しいハードウェアを発売するときにスムーズな世代交代 ができるかという点は、過去の Wii やニンテンドーDS をはじめとするハードウェアの世代交代の 経験を振り返っても、当社の課題の一つであると認識しています。そのために、(ニンテンドーア カウントを通じた)お客様との⻑期的な関係の構築に注力しています。
Nintendo Switch で新しい ソフトウェアを発売し、多くのお客様に遊んでいただくと同時に、ニンテンドーアカウントを活用 したサービスや、ゲームの外で当社 IP に触れていただく取り組みを通じて、お客様との関係を次 のハードウェアにつなげられるようにしていきたいと考えています。
いまだ絶えない新型スイッチの噂
ニンテンドースイッチの発売から5年が経過し、任天堂ゲーム機では異例のライフサイクルを迎えようとしている。任天堂は2021年9月、有機EL液晶を搭載した「Nintendo Switch(有機ELモデル)」を発売したが、性能は現行モデルと据え置きで液晶パネルの変更がメインだった。
任天堂は以前、有機ELモデル以外の新型スイッチは計画していないと話していたが、異例の5年目を迎えた今、新型スイッチの噂が再び浮上している。
任天堂は過去にも、GBAやDSなどの携帯ゲーム機で多くのモデルを展開してきた。スイッチは携帯ゲーム機としての需要もあり、2020年には「Nintendo Switch Lite」が発売された。世界的な半導体不足の中、次世代機をリリースするのは難しく、任天堂は現行スイッチを性能アップさせた新型スイッチを発売するのではないかとの見方が現実的だ。
2023年春には、シリーズ最新作『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の発売も控えており、合わせて次世代機も発売される可能性がある。
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