開発者の8%が任天堂スイッチの次世代機向けにゲームを制作中と回答
ゲーム関係者向けイベントGame Developers Conference(GDC)が公表した、ゲーム業界の現状を把握する調査結果によると、任天堂スイッチの次世代機向けに現在ゲームを開発していると答えた人が、調査に参加した約3,000人の開発者のうち、8%(約250人)もいることが判明した。
匿名形式で約3,000人の開発者が調査に参加。そのうち、「次世代機向けに開発している」と答えた人の割合が8%であることから、約250人がスイッチの次世代機を確認したことになる。スイッチの次世代機が正式発表前であることから、次世代機向けに開発しているとは言いづらいと考えられるので、実際の数値とは多少誤差が発生するかもしれない。
今回の質問はこれだけではなく、現時点で最も関心の高いプラットフォームに関する質問については、「任天堂スイッチの次世代機」と回答した開発者の割合は32%(約1,000人)であった。
実際、任天堂スイッチは2017年の発売から8年目に突入し、ユーザーからはゲーム機の性能不足やソフトラインナップの不足を根拠に、2024年中に任天堂が次世代機を発表するのではないかとの憶測が広まっており、そのような憶測は任天堂の株主の間でも共有され、2024年1月時点で任天堂の株価が発表への期待で過去最高値を更新しているほどだ。
任天堂の次世代機がどういうプラットフォームになるのかについては、多くのユーザーが現行のニンテンドースイッチを強化した「Switch 2」になると予想しており、主にゲーム機の性能向上やサードパーティの充実に期待しているようだ。
次世代機の様相はどうであれ、今回の調査結果が事実であるかどうかは回答者のみにしか分からないが、権威ある団体が約4,000人規模の開発者を対象に調査を実施していることは明らかで、実際に一部の開発者らがスイッチの次世代機向けにゲームを開発している可能性が考えられる。もし、これらの調査結果が事実であれば、任天堂は既に次世代機の情報を各ディベロッパー向けに提供しているはずであり、なかなかに興味深い調査結果といえる。
任天堂の次世代機については、2023年からいくつもの噂が渦巻いており、その中でも昨年9月に開催されたゲームイベントで開発者向けに次世代機をお披露目したとの報道に対して、株主総会にて任天堂の古川社長が直接否定するコメントを出している。また、任天堂が特許を出願した“2画面のポータブル機”に関しても「(特許の内容が)そのまま将来の製品に搭載されることを意味するわけではない」と言及している。
任天堂はこのように、スイッチの次世代機については2024年1月現在、口を閉ざしたままだが、スイッチから次世代機へのスムーズな移行にあたって「ニンテンドーアカウント」を経由させる可能性について言及しており、ユーザーからは「スイッチのゲームが次世代機でも遊べるように後方互換性を持たせるのでは」との推測が高まっている。多くのユーザーは2024年中に次世代機が発表または発売されると予想しているが、果たして任天堂はどのタイミングでスイッチの次世代機を発表するのか、ユーザーや株主の関心が集まっている。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません